こんにちは、デジタル事業本部の藤田です。
IllustratorはCS6からパッケージ機能が使用できるようになりました。フォントや配置画像などドキュメントで使用されているファイルを収集し、一つのフォルダにまとめる機能です。入稿する場合や外部にデータを渡す際は必要なファイルがないとお手上げ状態になってしまうので待望の機能でした。
● 以前は手作業で収集していました(悲)
それ以前のバージョンでは配置された画像を手作業で集めるという所業を強いられていました。ファイルサーバで作業している環境であれば、フォルダをまるごとデスクトップにコピーしサーバのマウントを解除してリンクを確認する…そんな力技チェックをされていた方も多いのではないでしょうか。ええ、経験者です(遠い目)。
● Collect for Output
しかし俺たちのアドビさんは期待を裏切りません。スクリプトを用意してくださってます! Illustratorをインストールするとサンプルフォルダに入っている「Collect for Output」です。
とはいえこのスクリプトは
・ドキュメントを開き、配置画像のファイルパスを読み取って指定フォルダへコピー
・ドキュメントは別名保存されてしまう
という仕様となっています。
また、配置画像の数がたくさんあるとコピーや保存に時間がかかってしまいタイムアウトエラーになることも。IllustratorとFinderを連携させるというAppleScriptの特性を活かした設計なのですが、そのまま使うには惜しいところです。
● プリセットから使えるようにしてみよう
そこで配置画像のファイルパスを読み取って指定フォルダへコピーするスクリプトをファイルメニューから実行してしまおうと考えました。
ドキュメントが開かれた状態で「ファイルメニュー/スクリプト」から実行しフォルダを指定すると配置画像がコピーされます。
CS6からパッケージ機能が使用できるようになりましたが、以前のバージョンの環境を使用する際にお役に立つことができれば幸いです。このスクリプトはタクトシステムのHPで無料配布していますので、よろしかったらぜひダウンロードしてください。
次回は、Illustratorファイルの内部を読み取りリンクを読み取るドロップレット版について書いてみようと思います。