webマーケティングの手法の1つにアフィリエイト広告があります。
リスティング広告やSEOは、普段インターネットでいろいろなことを検索している方にとっては身近だと思いますが、アフィリエイト広告というと、どういう広告なのかわかっていない方も多いかもしれません。
そこで今回は、アフィリエイト広告についてご紹介していきます。
目次
アフィリエイト広告とは?アフィリエイトの仕組み
アフィリエイト広告は、アフィリエイトサイトと呼ばれる個人や企業ブログに、記事広告やバナー広告を設置してもらい、そこから成果が発生した費用のみをアフィリエイトASPに支払う成果報酬型の広告のことです。
アフィリエイトサイトを運営する人はアフィリエイターと呼ばれています。
アフィリエイトサイト(個人や企業の運営するブログなど)
アフィリエイトサイトを運営している個人や企業(アフィリエイター)は、アフィリエイトASP(A8.netなど)から掲載したい広告と提携し、テキスト広告やバナー広告などをアフィリエイトサイトに掲載します。
広告を掲載する際は、広告タグをアフィリエイトサイト内に埋め込むことで、どこのアフィリエイトサイトからユーザーが流入してきて成果が発生したかを判断しています。
広告主(サービスサイト運営企業)
一括見積りサービスやECなどを運営する企業がアフィリエイトASPに広告を出稿することで、アフィリエイトサイトへ掲載してもらえるようになります。
どのアフィリエイトサイトと提携するかについては、アフィリエイトASPの管理画面で選択をすることも可能です。
アフィリエイトASPに広告を出稿する際は、どこを成果地点とするのかを決めることが重要となります。
成果地点はどのようなサービスなのかよって異なりますが
広告クリック < 資料請求・購入など < 来店予約など < 来店完了など
というように、右に行けば行くほど成果地点は深くなり、成果発生しにくくなります。
そのため、成果地点を深く設定する場合は、報酬も高くしなければ提携してくれるアフィリエイトサイトが少なくなる可能性があります。
アフィリエイトASP(広告タグの提供)
アフィリエイトASPは、アフィリエイトサイトと広告主をつなぐ役割を果たしています。
毎月発生する成果に合わせて、アフィリエイターには報酬を振込み、広告主には広告費用を請求します。
アフィリエイトASPによって、初期費用が必要なところと不要なところがあり、アフィリエイトASPの取り分である手数料率も異なりますが、大体アフィリエイト報酬の30%と言われています。
アフィリエイト広告を利用する目的とは?
アフィリエイト広告は、自社で宣伝する広告とは異なり、アフィリエイターよって様々な切り口で宣伝してもらえる広告です。
例えば、ランキング形式で紹介するものや、使ってみたという口コミ紹介で商品やサービスを宣伝してくれます。
そのため、アフィリエイト広告をみたユーザーからは広告らしくない、押し売りされない広告と感じることが多いようです。
商品やサービスを提供している企業が、良さをアピールするのは当たり前のことですが、企業とは関係ない第3者が宣伝していることで、口コミなどの信頼性が高まり、商品やサービスを使ってみたいと思わせる効果があります。
自社でのリスティング広告やSEOからの流入に限界を感じている企業は、アフィリエイト広告を試してみると良いでしょう。
アフィリエイト広告を出稿するための5つのSTEP
STEP.1 アフィリエイトASPに登録
アフィリエイト広告を始めたいと思ったら、まずアフィリエイトASPに登録することをおすすめします。
アフィリエイトASPには、広告を掲載したいと思っているアフィリエイターが沢山登録されているので、自社で広告を掲載してくれるアフィリエイターを探す必要がありません。
<アフィリエイトASPの代表例>
- A8.net
- バリューコマース
- RENTRACKS
- afb
- アクセストレード
- Link-A
ご紹介したアフィリエイトASP以外にも沢山のアフィリエイトASPがあります。
アフィリエイトASPによって、強いジャンルがありますので、自社商品・サービスに合わせてアフィリエイトASPを選ぶこともおすすめです。
アフィリエイトASPにはクローズドASPというものがある。
アフィリエイトASPには、クローズドASPというアフィリエイトASPがあります。
通常のアフィリエイトASPは、アフィリエイトサイトの登録の際に審査はありますが、審査が通るアフィリエイトサイトであれば登録まで簡単に行うことができます。
しかし、クローズドASPは検索結果に上位表示されているアフィリエイトサイトのみに声掛けをして、声掛けされたアフィリエイトサイトのみ登録できるというアフィリエイトASPです。
クローズドASPの場合、登録しているアフィリエイターはSEOに強い方が多いため、広告主として登録してアフィリエイターが広告を貼ってくれたらすぐに成果が発生する可能性が高まります。
通常のアフィリエイトASPの場合、アフィリエイトサイトを始めたばかりという方でも登録ができるため、広告を貼ってくれるアフィリエイトサイトが増えたとしても成果が上がるまで時間がかかる可能性があります。
クローズドASPの場合、SEOに強いアフィリエイターが多いため、通常のアフィリエイトASPよりも報酬を高単価に設定(特別単価)している広告主多く見られます。
特別単価にすることで、顧客獲得単価は上がってしまいますが、その代わりアフィリエイターが離れにくく他の広告主よりも力を入れて宣伝してくれることがあります。
メリット | デメリット | |
通常のアフィリエイトASP |
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クローズドASP |
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アフィリエイトASPは、それぞれ強みが異なるため、いろいろなアフィリエイトASPに問合せしてみて、自社商品・サービスに合ったアフィリエイトASPを選択することで、よりアフィリエイト広告の効果を最大限に活用することができます。
STEP.2 アフィリエイト報酬・広告説明文・バナー広告などを用意
アフィリエイトASPに登録したら、次はアフィリエイト報酬を決め、広告説明文・バナー広告を作成します。
アフィリエイト報酬の決め方
アフィリエイト報酬は、アフィリエイターに支払う成果報酬のことです。
アフィリエイト広告にかかる費用として、アフィリエイト報酬だけでなく、アフィリエイトASPに支払う手数料も必要となります。
アフィリエイトASPに支払う手数料は、アフィリエイター報酬の30%とされていることが多く、手数料と報酬の合計金額をアフィリエイトASPに広告費用として支払うこととなります。
アフィリエイターが広告を選ぶ際に同じような広告案件がある場合は、報酬の高いものを選びたいと思うのが普通です。
そのため、自社商品・サービスの顧客獲得単価でアフィリエイト報酬額を決めるのでなく、競合他社の報酬額についても考慮し、アフィリエイターにとってより魅力的な広告案件として設定しておくことで、取り扱ってくれるアフィリエイターを増やすことができます。
- アフィリエイト広告には、アフィリエイト報酬とASPへの手数料がかかる
- 競合他社のアフィリエイト報酬額と比較してより魅力的な報酬額を設定する
この2点を意識してアフィリエイト報酬額を決めましょう。
次に、広告説明文です。
広告説明文とは、アフィリエイターが提携する広告を選ぶ際に、どんなサービスなのかを知るための紹介文です。
ターゲット層、使うメリット、他社より優位な点、コンバージョン率などを紹介文に含めることで、広告を提携したアフィエイトサイト内でもアピールしてもらうことができます。
また、バナー広告を用意しておくことで、集客力の強いアフィリエイトサイトに貼ってもらうこともできます。
バナー広告は複数サイズを用意しておくことをおすすめします。
STEP.3 コンバージョンタグの設置
コンバージョンタグとは、広告を設置したアフィリエイトサイトから来たユーザーがコンバージョンした際に、成果を確認するために必要なタグのことです。
コンバージョンタグは、アフィリエイトASPから送られてきますので、自社商品・サービスサイトなどの完了ページにコンバージョンタグを設置します。
コンバージョンタグが問題なく設置されていないと、アフィリエイトASPの管理画面で成果を確認することができません。
そのため、最後にコンバージョンタグがちゃんと設置されているかテストを行います。
自社内で設置対応が難しい場合には、制作会社などに依頼し設置してもらいましょう。
STEP.4 テスト
コンバージョンタグの設置が完了したら、テスト購入やテスト問合せを行います。
テストを行って、問題なくコンバージョンタグが動作すると、アフィリエイトASPから発行される管理画面に表示されます。
コンバージョンタグが上手く動作しない場合は、ちゃんとコンバージョンタグが設置できているかどうかの確認が必要となります。
テストは、コンバージョンタグが上手く動作するまで、しっかり行う必要があります。
万が一、コンバージョンタグが動作しない場合、アフィリエイターに報酬を支払うことができず迷惑がかかります。
報酬の支払われない広告は、すぐに別の広告に張り替えられてしまう原因となりますので、ご注意ください。
STEP.5 アフィリエイトサイトとの提携・広告出稿
テストが完了すると、アフィリエイトASPに登録しているアフィリエイターの管理画面に表示されるようになります。
興味を持ったアフィリエイターが広告に提携申請し、提携が完了するとアフィリエイトサイトに広告文やバナー広告を掲載できるようになります。
どんなアフィリエイトサイトに広告が掲載されるのか、チェックしてから提携を承認したいという場合は、提携申請に対し承認や非承認をすることもできます。
しかし、提携に審査のある広告は、アフィリエイターから嫌煙されてしまう可能性もあるため、できるだけ自動承認とすることをおすすめします。
広告を掲載してくれたアフィリエイトサイトから来たユーザーが自社商品を購入・サービスを利用されると、アフィリエイトASPの管理画面に成果が表示されるようになります。
購入がキャンセルされたり、いたずらの場合には、成果を非承認にすることも可能です。
非承認率が高すぎるとアフィリエイターに広告を外されてしまう可能性がありますので、広告費用を節約するために必要以上に非承認するなどはやめましょう。
様々なマーケティング手法を使うことが大切!
webマーケティングは、リスティング広告をやればいいというわけではなく、SEOやアフィリエイト広告、SNS広告など様々な手法があります。
1つの手法を使っていればwebマーケティングをしているということになるのではなく、それぞれに合った広告文や画像などを用いて複合的にユーザーを獲得していくことが大切です。
また、獲得したいターゲット層に合わせて出稿する広告を選ぶことも必要です。
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