オンラインでの集客・販促活動が必要不可欠となった現代において、マーケティングに力を入れる企業が増加していますが、多くの中小企業はリソース不足や知識不足といった課題に直面しており、マーケティング担当者には実務での効率性とスピード性が求められます。
さらに、デジタルマーケティングは絶えず進化し続ける領域であるため、定期的な情報のアップデートが不可欠です。
このように、マーケティング担当者の課題は日々積み重なっています。
ChatGPTを活用することでこれらの課題を解消できるのか、考えてみましょう。
この記事について
本記事は、GPT-3.0を使用し、
① ChatGPT自身に「チャットGPTが活躍するデジタルマーケティング業務」を聞き
② ChatGPTに苦手分野を教えてもらい
③ 上記を踏まえて実際どんな実務をChatGPTに任せられそうかマーケ担当(人間)が試してみました。
目次
ChatGPTが活躍するマーケティング業務10選
ChatGPTに「ChatGPTが活躍するデジタルマーケティング業務を10個教えてください。」と質問してみました。
すると、このような回答が返ってきます。
実際の回答
- コンテンツの作成と編集
ChatGPTを活用してブログ記事やSNS投稿の内容や構成を助けることができます。 - キーワードリサーチとSEO対策
ChatGPTを使用して、効果的なキーワードの選定やSEO対策のためのコンテンツ最適化をサポートできます。 - メールマーケティングの自動化
ChatGPTを活用して、自動応答メールやパーソナライズされたメールの作成を効率化できます。 - ソーシャルメディア管理
ChatGPTを使用して、ソーシャルメディア投稿のスケジュール管理やコンテンツのアイデア生成をサポートできます。 - ユーザーサポートとチャットボット
ChatGPTを活用して、ユーザーからの問い合わせやサポートリクエストに対応するチャットボットを構築できます。 - マーケティングオートメーション
ChatトGPTを使用して、リードナーチャリングやセグメンテーションなどのマーケティングオートメーションをサポートできます。 - ランディングページの作成
ChatGPTを活用して、ランディングページのコピー作成やデザインの提案を助けることができます。 - 広告キャンペーンの最適化
ChatGPTを使用して、広告キャンペーンの効果をモニタリングし、改善策を提案できます。 - マーケティング戦略の立案
ChatGPTを活用して、市場調査や競合分析を行い、効果的なマーケティング戦略の立案をサポートできます。 - データ分析とレポート作成
ChatGPTを使用して、デジタルマーケティングキャンペーンのデータ分析や結果のレポート作成を効率化できます。
活用法はある
いろいろな提案をしてくれるので、実際に使えそう!という希望が湧いてきます。頼もしいですね。「10個」と言えば10個提案してくれますし、「30個」と言えば30個提案してくれて助かります。
では、実際に使えるかを見極めるために、ChatGPTの特徴をもう少し見ていきましょう。
ChatGPTが苦手なこと
ChatGPTは必ずしも万能ではありません。
マーケティング業務に限らず、「ChatGPTが限界に感じるのはどんな時か」聞いてみました。
すると、このような回答が返ってきます。
実際の回答
- 専門的な知識や特定の分野に関する深い理解
ChatGPTは様々なトピックについて知識を持っていますが、専門的な領域や高度な技術に関する詳細な情報には限界があります。特定の専門分野や専門用語に関する質問には、専門家や専門的な情報源の助けが必要となることがあります。 - 最新の情報や出来事について
ChatGPTの知識は、2021年9月までの情報がベースとなっています。そのため、最新の出来事や最新の研究成果に関する情報については限定的です。特に急速に進化する分野や新興技術については、より最新の情報源を参照することが推奨されます。 - 精度や正確性の保証
ChatGPTは大規模なトレーニングデータを使用していますが、生成される回答や情報の正確性を100%保証することはできません。間違った情報や偏見を含んだ回答を生成する可能性もあります。常に情報の確認や他の信頼性の高い情報源との照らし合わせが重要です。 - 倫理的な問題
ChatGPTは与えられたデータに基づいて文章を生成するため、時には適切な倫理的な判断を欠いた回答を生成することもあります。特に倫理的に敏感なトピックや差別的な表現に関しては、慎重な判断と注意が必要です。
あくまでもアシスタント扱いとして活用する
ここまで見てきましたが、GPT-3.0を使用する場合には情報が古かったり、間違った解答をすることがあるため情報の照らし合わせが必要です。
土台はChatGPTに依頼するとしても、ブラッシュアップや確認は人間が行なうことが必須です。
業務を丸投げするのではなく、あくまでもアシスタントとしてChatGPTを活用しましょう。
では、本当に実務で使えるのか?ChatGPTを活用したマーケティング業務の具体例は以下のとおりです。
実務で活用できる?ChatGPTに任せたいマーケ業務
これまでの内容を踏まえたうえで、実際どんな業務ならChatGPTが活かせるのか?
中小企業のマーケティング担当の私(人間)が検証しました。
ここでは結果を2パターンに分類します。
① 新しいものを生み出してもらう活用法
② 今あるものをブラッシュアップする活用法
それぞれ、ポイントと具体例を見ていきましょう。
①新しいものを生み出してもらう活用法
ChatGPTに新しいアイデアや商品コピーを生み出してもらうにはそれなりの情報提供が必要です。
情報というのは、目標・ターゲット・予算・商品の概要などです。
ブログ作成や動画シナリオ作成など、あらかじめChatGPTに答えてほしいことがある程度固まっている場合や提供する情報がすぐに用意できる場合には、条件付けをして依頼をすればいいアドバイスがもらえるでしょう。
あまり大声では言えませんが、目標があやふや、商品の特徴が定まっていないようなマーケティングにありがちな「とりあえずやってみた」系の施策には不向きかと思います。
いずれにしても、先述したように丸投げすることなくアシスタントとしてChatGPTを活用することが重要です。
具体例
詳細な情報提供したうえで、活用できそうなマーケ業務は下記のとおりです。
マーケティング戦略の立案
商品コピーの作成
レポート作成
SNS投稿作成
ステップメール文・メルマガ作成
ブログのアイデア出し~執筆
ホワイトペーパーのアイデア出し~執筆
②今あるものをブラシュアップする活用法
上記でお伝えしたとおり、新しいものを生み出すためにはそれなりの情報提供が必要です。
このパターンはChatGPTにURLを貼り付けて、そのページの特徴や改善点、傾向を聞き、分析するための情報を取得するという方法です。
今あるものをブラッシュアップしたり、ブラッシュアップしたうえでカタチを変えるときにおすすめです。
※SNSなどモノによってURL分析不可のものもあります。ご了承ください。
具体例
URLを提示したうえで、活用できそうなマーケ業務は下記のとおりです。
LP(ランディングページ)の改修
サービスページや資料の内容を動画化するためのシナリオ作成
セミナーの告知(サイトの情報を抜き取り、SNSにアップ)
自社サイト分析
他社サイト分析(競合調査)
まとめ
ChatGPTに「なにができるか」を聞けばいくつも答えてくれます。
でも本当に実務で活用できるかどうかまではわかりません。
ご自身の業務に当てはめて検証を重ね、相性のいい業務をChatGPTに任せることをおすすめしますが、その前にこのブログがお役に立てば幸いです。
次回はもっと具体的に、どんなプロンプトを使えば業務改善に役立つかをテーマにお届けしたいと思います。