webマーケティングの広告には、
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- リマーケティング広告
- アフィリエイト広告
などがありますが、商品販売・サービス開始にあたり、まずは即効性のある広告から始めたいと考えると思います。
これらの広告の中ですぐに実施できるのがリスティング広告です。
webサイトを作成しても、すぐにユーザーが流入してくるわけではありません。
ユーザーが流入するための動線を作っていく必要があります。
リスティング広告以外の広告の場合、すでにある程度のユーザーがwebサイトに訪れていないとCVまでに時間やお金がかかったり、まずは広告を掲載してもらえるwebサイトを探すところからのスタートになるなど、広告施策の実施までのリードタイムが長くなります。
リスティング広告なら、ユーザーを流入させたいキーワードに合わせて広告を出稿できるので、ユーザーの流入経路として一番早く機能してくれます。
目次
リスティング広告とは?
リスティング広告は、上記画像の青枠で囲まれた部分で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果画面の上部に表示されるテキスト広告です。
広告がクリックされるごとに費用が発生するクリック課金で、表示されているだけでは費用は発生しません。
1日の広告予算を設定できたり、クリック単価の上限を設定することもできるので、少ない予算から始めることのできる広告となります。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索するユーザーは「何かを知りたい」「何かが欲しい」という明確な欲求があります。
的確な検索キーワードに合わせてリスティング広告を表示すれば、欲求に対して広告を表示することができます。
出稿するキーワードが的確でない場合は、どれだけ広告をクリックされてもコンバージョンに至りません。
無駄な広告費用がかかってしまうことになりますので、注意が必要です。
Web広告を利用する際によく使われる用語はこちらで詳しく紹介しています。
-
webマーケティング初心者が知っておきたい基本用語52選
続きを見る
リスティング広告のキーワード選定のポイント
リスティング広告はどんなキーワードで広告を出稿するかが重要なポイントとなります。
商品・サービスと合っていないキーワードは、コンバージョンに至りにくいうえ、費用ばかりかかってしまうことがあります。
例えば、50代~60代向けの基礎化粧品の広告を「30代 化粧水」などの検索キーワードで表示している場合、広告がクリックされたとしてもコンバージョンに至る確率はかなり低くなります。
それでは、どのようにキーワードを選べばいいのでしょうか?
ビッグキーワードではなくミドル・スモールキーワードを狙う
ビッグキーワードとは、「化粧品」のような1単語でユーザーの検索数の多いキーワードのことを言います。
50代~60代向けの基礎化粧品を販売しようとしている会社の場合、このようなビッグキーワードをリスティング広告で表示させようとしてしまいがちですが、「化粧品」で検索する人の検索意図は様々です。
- 芸能人の使っている化粧品が知りたい人
- 化粧品の種類を知りたい人
- 化粧品の英語を知りたい人
など、化粧品というビッグキーワードでは、ターゲット層ではない人に対しても広告を表示させてしまうことになります。
ビッグキーワードでリスティング広告を出稿した場合、広告が多く表示されてクリックをされたとしても、コンバージョンに至らないということになってしまう可能性が高くなります。
50代~60代向けの基礎化粧品を販売しようとしている会社の場合は、「50代 化粧品」「60代 化粧品」などのミドルキーワードや「50代 化粧品 しわ」「60代 化粧品 しみ」などの語数の多いスモールキーワードを狙うことで、コンバージョン率を高めることができます。
ミドル・スモールキーワードは、ビッグキーワードよりも広告表示回数は少なくなりますが、その分ユーザーの検索意図は明確なので、広告クリック後のコンバージョン率も高くなります。
また、ミドル・スモールキーワードでも、キーワード数を多く広告出稿することで、全体の広告表示回数を増やすことが可能です。
よりコンバージョン率の高いキーワードをリスティング広告で見つけ出すことで、SEOにも活用することができます。
ミドル・スモールワードの見つけ方
ミドル・スモールキーワードは、サジェストキーワードから見つけることができます。
サジェストキーワードとは、下記画像のように検索キーワードを検索窓に入力した際に下に自動表示される検索候補のキーワードのことです。
このサジェストキーワードは、検索エンジン(Googleなど)がキーワードの検索頻度や関連性の高いキーワードを自動で表示しているため、ビッグキーワードを入力したユーザーは下に自動表示されるサジェストキーワードをクリックする可能性が高くなります。
このサジェストキーワードを見つける無料ツールがあります。
おすすめ無料ツール → ラッコキーワード
自社商品・サービスに関連したビッグキーワードを入力して検索することで、そのビッグキーワードのサジェストキーワードを表示してくれるツールですので、リスティング広告をこれから始めようという方におすすめのツールです。
無料ツールを活用してサジェストキーワードを見つけることで、考えるだけでは思いつかなかったミドル・スモールキーワードを見つけることができます。
リスティング広告は品質スコアで費用が大きく変わる
リスティング広告は、クリック単価で、1クリックされるごとに課金されていきます。
1クリックあたりの費用は、上限クリック単価の設定に合わせて課金されます。
上限クリック単価を安く設定している広告は、高く設定している広告よりも下に表示されます。
つまり、1クリックあたりの費用を高く設定している広告順に掲載順位が決まるということです。
しかし、品質スコアという評価が高い広告の場合、同じキーワードの同じ位置に表示させる場合でもクリック単価は安くすみます。
品質スコアとは?
品質スコアはGoogleでもYahoo!でも用意されている評価制度で、検索ユーザーと検索エンジンの両方に価値のある広告かどうかの評価となります。
品質スコアの決まり方
- 広告のクリック率
- キーワードと広告とリンク先のページの関連性
- ランディングページの品質
の3つで品質スコアは決まります。
広告のクリック率
広告の表示回数に対してクリック率が高いほど、ユーザーから好まれている広告だと評価されます。
クリック率の高い広告の場合、検索エンジン側の広告収入額も増えていきますので、検索エンジン側にとっても価値があると判断されます。
キーワードと広告とリンク先のページの関連性
広告をクリックさせるために過剰な広告文やタイトルをつけても、リンク先のページの関連性が低いと広告評価が下がります。
ユーザーからすると、広告をクリックしたら全然違う内容のページに飛んだという違和感が大きくなり、コンバージョンに繋がりません。
検索キーワード、広告、リンク先のページの関連性が高い方が、価値がある広告と判断されます。
ランディングページの品質
上記の通り、ランディングページの内容は、広告の内容と連動しており、伝えたいことがわかりやすくまとめられているのが大前提となります。
内容をまとめる際、狙ったキーワードをしっかり盛り込んでいく子ことがポイントとなります。
また、ページの読み込みに時間がかかるとユーザーは待ちきれなくて離脱してしまいます。
ページの内容だけでなく、表示スピードも評価の対象となりますので注意が必要です。
リスティング広告はPDCAをまわして成果を上げていく
リスティング広告は、最初から成果が出るものではありません。
広告を表示させるキーワードを細かく登録しても、意図しないキーワードで広告表示されていることがありますので、このようなキーワードは1つ1つ除外設定をする必要があります。
広告タイトルや広告文がリンク先のページと合っていないという評価をされてしまうかもしれません。
なかなかコンバージョンに繋がらず広告費ばかりが無くなっていくこともあります。
そのたびにPDCAをまわしてより良いものに修正させていくことで、リスティング広告は着実に成果を上げていくことができるはずです。
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